普段仕事をしている中での出来事や感じたことを日誌で更新していきたいと思っています。
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◆第47話 2013.1.29 「母親」
平成25年1月
石橋 誠
 父と母。いうまでもなく、両親の文字通り、親には2人が存在する。その2人のうち、母親というのは子供を溺愛するもので、その姿をよく目にしている。5才になる息子に対し、朝ベッドから抱っこして起こし、まず一発「チュッ!」。着せ替えながら「チュッ!」。たぶん1日当り最低20回は「チュッ!」をしているはず。ということは、1ヶ月で約600回、1年で約6,000回、5年で30,000回。脅威的な数である。
 その息子が半年前ぐらいに、自転車の補助輪をはずして乗れるようになった。さぞ、乗れた瞬間の感動は計り知れないものがあっただろう。弊社のホームページ内の「ちょっと一息ブレークコーナー」の中にタイトル「自転車」でも取り上げた通りのはず。毎日、自転車のペダルをこぐ姿は生き生きとし、大人はあのような感動をなかなか味わうことは少ないだろう。羨ましい限りである。
 自転車乗りがだいぶじょうずになったので、数日前、親子3人3台でサイクリングをした。家を出発し往復約5km。ところが、復路の最後あと家まで100mのところで、その出来事は発生した。大通りから右折の際、急ハンドルをしたらしく、転倒したのだ。頭をブロック塀に激しくぶつけた。「ボコッ」という音は約5m先を走っていた私にもはっきり聞こえたぐらいだった。私はびっくりし、急いで自転車を止め、近寄ったのに対し、母親は違った。カバンと買い物をしたものが自転車に乗っていたにもかかわらず、その自転車をぶん投げて直ぐに抱きしめ、「大丈夫?大丈夫?」と声をかけながら、顔面蒼白でぶつけた箇所を探っていた。腹を痛めて生んだ子は母親にとって何事にも替えがたい存在なのだろう。私はその光景をおもわず客観視してしまったのである。
 親バカな意見であるが、そんな愛情を受けながら育っている息子はどんな大人になるのだろう。ついつい大きな期待をしてしまう。何がともあれ、大したケガでなく、また毎日自転車をこいでいる姿を見て安心している。たとえ期待に答えなくてもいい。元気で毎日遊んでいる子供で十分だ。だって、蛙の子は蛙なのだから。

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