普段仕事をしている中での出来事や感じたことを日誌で更新していきたいと思っています。
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◆第25話 2007.9.29 「亀 宗」
平成19年9月
石橋 磨事
 現在(平成19年9月)の亀宗(茨城県常陸太田市東二町)を皆さん覗いたことがありますか?「閉店してから、もう何年も経っていて、そりゃぁ荒れた店内になっているでしょ?」と思っている人、仕事が終わった後にでもぶらりと覗いてご覧なさい。こざっぱりとしたダンスホールっていう感じの空間に生まれ変わってますよ。
 そもそも亀宗は、「ライフフレンド亀宗♪♪」のラジオCMでお馴染みだった一大デパートでした。ところが、時代の変化に伴い今となっては、他の店舗も含めたシャッター通りと変わってしまったのです。亀宗のみならず全国の旧商店街は、世の中やライフスタイルが著しく変化したために大打撃を受けているのが現状です。
 しょうがない現象といえばそれまでですが、そうとばかりも言っていられない鯨ヶ丘倶楽部(代表 藤田謙二さん)の人達は一大決心をし、皆で立ち上がったのでした。お金がないからとある物を持ち寄って、毎日のように仕事が終わった夜あの猛暑の中で壁を貼り直したり、床をはがしてペンキを塗ったり、廃校から資材を運んだり、そして現在の姿になったのです。私は、実を言うと、当初、施設の構造・築年数等や作業スタッフなどの理由で100%賛成ではありませんでした。しかし、こんな変貌を遂げた多目的交流スペースを見て脱帽しました。これ以外言葉が見つかりません。どこにこの人達はこのような力があるのかと驚き、皆が本気で力を合わせた結果なんだと痛感しました。
 本気と言えば、私の会社には朝礼台の上にいくつかの言葉が書いてあり、その中に

   本 気
  本気ですれば
    何でもできる
  本気ですれば
    何でもおもしろい
  本気でしていると
    誰かが助けてくれる

という言葉があります。
私の会社ではまだまだなのですが、この人達は実行できているんですね。この地域を何とかしなきゃと言わんばかりに、まさに背水の陣の状況での取り組みが成果を挙げているのです。
 背水の陣と言えばこの度発足した福田内閣で何度も福田康夫総理が「背水の陣内閣」という言葉を発言しています。何が背水の陣なのか?日本の総理大臣なのだから日本が背水の陣ということでしょうが、私には自民党が背水の陣のように聞こえてなりません。是非、明日の所信表明演説では、自分の居場所(自民党)などというちっぽけな考えは捨て、年金問題、外交政策など政治家福田康夫として内容の濃いものを期待するものです。同様に鯨ヶ丘倶楽部の幹部の皆様も日本とまでは言わないまでも、常陸太田市民として、鯨が丘を良くしようなんてちっぽけなものでなく、現在の常陸太田のために力を尽くしていただきたいと思います。
 元々、背水の陣とは中国の武将がわざと川を背にして陣を構えたことから語り継がれていることわざです。なぜそういう陣を構えたというと皆が一つにまとまってやらねばもう後がないぞと知らしめることはもちろん、敵が油断して攻めて来たとき、背後から挟み撃ちにする奇襲だったとも言われています。是非、この背水の陣商店街活性化でも、固定概念に囚われることなく、奇襲策を投じて活路を見出し成功してもらいたいとエールを送ります。

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