去る平成22年12月5日、市内の武道大会が開催され、私の所属する道場はその大会後に恒例の忘年会が行われました。今回大会では好成績を収め、忘年会にて成績発表と共に団体の優勝旗や賞状の伝達、及び個人の賞状が何枚も手渡しされ、その後、10年近く優勝旗を持って帰って来続けた過去の話を聞くことが出来ました。とても輝かしい一時でありました。
それなのに、なぜか私は別の事が気がかりで仕方がありませんでした。うつむいている子がいないかなぁ?心を閉ざして諦めモードになってしまった人はいないかなぁ?試合をする度に試合に勝ち続けた人の裏側には試合に負けた人がいるはずです。試合に負けた人はまだいい方で、試合に出ることさえ出来なかった人もいるのです。ちょっとひねくれた物の見方ですけど、そっちの方が私にとっては気がかりなんです。
なぜなら、私自身、学生時代の成績に輝かしいものが何もなかったからです。最近でも、私はあることに二回チャレンジし、二回共悪い結果に終わってしまったのです。もう諦めようかとちょっとだけ考えてしまいました。直ぐに思い直しましたけど。子供たちももしかしたら友人の成績が良いだけにいろんな事を考え、やめてしまおうなんてことにならないかなぁ?
多くの青少年・少女に聞いてもらいたいです。
「剣道って一言では言い表せないけど、すばらしいんだよ。
それはやり続けないとわからないんだよ。
今、結果が出なくたっていいんだよ。
今、結果が出る人もいるけど、後で遅くに結果が出る人もいるんだよ。
そんな人は私の周りに大勢います。
だから、諦めないことが一番大切なことです。」
そんなことを解りやすく強烈に書かれているのが初めの文章です。その文章は市内のある高校のある一室にぶら下げてありました。日めくりで1〜31番の文章があり、その中の1ページなのですが、顧問の先生がおっしゃるには、
「この文章が好きだから他はめくらずにこれだけかけてあるんだ」
とのです。そして、その文章は先生の後方にありながらも、先生によって立岩を流れる水の如くすらすらと心を込めて読みあげられたのでした。
是非、もう一度、その文章をじっくりと読んで下さい。
お解りいただけましたか? |