第48回選抜高校野球大会の開会式で、石巻工(宮城)・阿部翔人主将が行った選手宣誓の全文。
宣誓。東日本大震災から一年、日本は復興の真っ最中です。被災された方々の中には、苦しくて心の整理がつかず、今も、当時のことや、亡くなられた方を忘れられず、悲しみに暮れている方がたくさんいます。
人は誰でも答えのない悲しみを受け入れることは苦しくてつらいことです。
しかし、日本が一つになり、その苦難を乗り越えられることができれば、その先に必ず大きな幸せが待っていると信じています。
だからこそ、日本中に届けましょう。感動、勇気、そして笑顔を。見せましょう、日本の底力、絆を。
我々、高校球児ができること、それは、全力で戦い抜き、最後まで諦めないことです。今、野球ができることに感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います。
平成24年3月21日、選手代表、宮城県石巻工業高等学校野球部主将、阿部翔人
(2012年3月21日12時03分 読売新聞) |