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◆第6話 2003.3.29  〜金砂大田楽特集〜
今月は、72年ごとに行われる金砂大田楽(期間3月22日〜31日)についてご紹介します。
※参考:日立市観光情報

<概要>
「金砂大田楽」は、西金砂神社(茨城県金砂郷町)と東金砂神社(茨城県水府村)が行う磯出大祭礼の際に披露される「田楽」・「田楽舞」のことで、国選択民俗芸能・県指定無形民俗文化財に指定されています。
 田楽は平安時代より行われた民間の舞踊で田植の時、笛や太鼓を鳴らして五穀豊穣、万民豊楽、天下泰平を祈願し歌い舞ったものです。後に遊芸化し、我が国古来の民謡舞曲と調和結合し、寺社の祭祀の余興として盛んに行われました。その後、各地に伝わった田楽は民俗芸能として地域住民の間に根強く定着し、当時のまま受け継がれて今日に至っていっています。

<磯出大祭礼について>
 磯出大祭礼は、西、東金砂神社が、平安時代の大同元年(西暦806年)に日立市の水木浜の大島という磯に、金砂の神が出現したことにちなみ72年に一度磯出をし、清い潮水で御神体を浄めるという神事によるもので、五穀豊穣、天下泰平を祈願して72年ごとの未年に行い、第1回目が仁寿元年(西暦851年)、第16回目の前回が昭和6年に行われ、第17回目が平成15年3月に行われます。
 この磯出大祭礼では、両神社それぞれに総勢500人を超える氏子が7日間(6泊)をかけ、常陸太田市を経て水木浜までの往復約70kmの道のりを古式にのっとり渡御(行列)する歴史的な祭事です。渡御の途中には、休憩して神事を行う御休場(おやすみば)と、宿泊して田楽舞や神事を行う御泊場(おとまりば)が各地に設けられます。
 日立市では、御休場としての石名坂、久慈浜、御泊場としては水木浜となっています。特に水木浜は、金砂大田楽の公開のほか、神社の御神体を浄める潮水行事が行われ、渡御行程の中でも特に大きな役割を果たす場所となります。
〜写真提供:大森 進様
◆西金砂神社の大行列
23日(日)午前11時頃、水府村中染で撮影したものです。
◆東金砂大田楽
26日(水)午前11時頃、水府村中染で撮影したものです。
◆西金砂神社の大祭礼先導役
26日(水)
◆東金砂神社
27日(木)、馬場八幡宮の大田楽です。

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